シルバー925開発秘話2
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しかしその反面、やはり長年使い込んで角のメッキがおちたペンを見るのは残念な気持ちになります。
しかし長年ペンを日常的に使うと言うことは、動作としては表面を擦り続けるようなものですので、弊社製品に限らず、どうしても
退色は避けられません。
たしかに下地が出るまで使い込んだ1本は、味わいも出ますし愛着も湧き、なかなか良いものですが、僕としては、キリタのペンを多くの人にどんどん使ってほしい。
しかし使い込んでいけばどうしても表面は痛んでくる。
この「こちらを立てればあちらが立たず」みたいなジレンマが、ずっと僕の中にたまっていたのです。
プラスチックの成型上がりであれば、表面の色だけが落ちることは無いのでしょう。外国製の万年筆などはこのケースですね。
しかしキリタのペンの特徴は重量感のある金属製。どうしても表面処理は必要です。
そこで表面にメッキや塗装をしない無垢材のままの製品なら、このジレンマを解決できると考えて製品を開発しました。
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この記事は2009年2月初掲 【ボールペン工房キリタの工房便り】