プレスクリップについての7
プレスクリップについての7>
人手がかからずに大量生産ができることが特徴の順送式ですが、欠点としては、全ての工程が彫り込まれている型なので、どこか1つの工程で型の不良が起こっても、丸々全ての工程を含む型ごと修理や保守をしなければならないことでした。
最悪型ごと作り直しをしなければならない場合には、悪くない部分も 捨てることで相当無駄が出ます。
それらの問題を解決するために、クリップのトップメーカーである東京金属工業が開発したのがコアブロック交換タイプの順送型です。
この型では、1つの順送型の中で、それぞれの工程部分が取り外せるようになっており、型の交換修理や部分変更、バリエーション作りなどが、格段にやりやすくなりました。
型の費用も大幅に削減され、これからの型の主流となるそうです。
最後にトランスファー型とは、大きな装置に単発の型を横に並べたようなものです。それぞれの型は連動してはいても別々の型でになります。
大がかりな装置で、ペンの本体プレスなどにはよく使われても、ペンクリップにはあまり多くは使われていないようです。
来週からは、日本一のペンクリップメーカーである東京金属工業のことをご紹介します。
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この記事は2009年12月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】