ケーファー開発秘話・企画遍5

ケーファー開発秘話・企画遍5>

どちらかというと無骨なデザインのケーファーですが、これははっきり言ってデザインした私が女性の好みの全く分からない野暮男であることに原因があります。(笑)

新製品を作るならとにかく女性が好むデザインにしろと、随分と多くの人から言われました。
でも、無理して女性向けを追求しても、どうせセンスがないのだから、はっきり自分好みで徹底し、分からないものは分からないで諦めました。

また、本体軸に曲線を出そうと思うと、深絞りというプレスの技術を使うことになるのですが、ロットも大きく納期もかかります。

実際に採用したのは真鍮のパイプで、無骨なストレート軸にはなりますが、小ロットで調達が早くすみます。

この辺のお家の事情などもこっそり加味して、最終的にはかなり男性的なストレートの1本軸を採用しました。

さらに1本軸が間延びして見えないように、全体の長さは少し短めに、先金と天金は少し大きめにしてバランスをとりました。

構造的にはもう少し短い方が芯の交換も楽なのですが、短すぎるとミニペンになってしまうので、この長さの比率は相当考えました。

試作も作り何度も修正しながら決めていきましたが、結果としてこの短かすぎない短さが取り回しの良さに繋がり、非常に好評をいただくことになりました。

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この記事は2010年2月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】