ケーファー開発秘話・開発遍1
ケーファー開発秘話・開発遍1>
シンプルなストレート1本軸でちょっと短め、クリップ・天金で特徴を出す。と言う基本概念を決めた後、具体的な長さや太さ、形状や構造を考えていきました。
芯の出し入れに使用するメカは、既存のクロス社タイプの芯用の回転メカを使用することが決まっていました。
1本軸のペンでは、回転メカは使いにくくノックタイプにするのが作りやすいのですが、ノックタイプではやはり高級感に欠けます。
2,000円位までの1本軸ボールペンではノックタイプがほとんどですね。
でもこの製品は、安物ではないけど高すぎない「ちょっと良い品」を目指していたので、ノックタイプにはしたくありませんでした。
一方先軸と後軸をひねって芯を出す回転メカでは、後軸にメカを仕込むパーカータイプと、先軸にメカを仕込むクロスタイプの2つが主流となっています。
1本軸のペンで回転メカを使うには、パーカータイプの場合、本体軸を後軸に見立ててメカを仕込み、先金を先軸に見立て、回転時には本体と先金をひねることになります。
(パーカーのデュオフォールドでは、はみ出しながら無理矢理気味に天金にメカをつけています。)
クロスタイプの方が、本体軸を先軸に見立てメカを入れ、天金を後軸に見立てて作れば本体と天金をひねって芯を出せるので、スマートです。
桐平では元々クロスタイプのメカを主に使っていましたので、メカについてはクロスタイプの仕様が自然と決まりました。
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この記事は2010年2月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】