ケーファー開発秘話・開発遍2
ケーファー開発秘話・開発遍2>
クロスタイプのメカでは、芯もクロスタイプの芯を使い、メカの後ろから芯を組み込むことになります。
1本軸で作る本体軸の長さをあまり長くすると、芯が本体に埋もれて隠れてしまい、芯の取り付け取り外しが出来なくなってしまいます。
ですから、1本軸であっても本体軸を短めにし、それにつれて全体も短めにするか、天金を長目にして全体の長さを短くしないか、という選択肢になります。
天金を長目にする言う選択肢は、中途半端な後軸のようでデザイン的にスッキリしないのが厭でした。
しかし全体を短くすると言うことについては、短すぎるのはミニペンのようで、使いにくく、携帯用的に思われるのも厭でした。
少し短めとどめることでミニペンにもならず、日常使いでの取り回しもよくなると思い、芯が埋もれないぎりぎりの長さに、本体軸の長さを設定しました。
ただ実物を見ていただければ分かるように、芯が埋もれないぎりぎりの長さと言っても、実際にはかなりの部分まで芯が埋もれてしまっています。
このタイプの芯では、芯の頭をねじってメカに取り付ける関係上、もう少し短い方が芯の付け替えには楽なので、社内の技術者にはもっと短くしようと随分言われました。
でもデザインとの兼ね合いで押し通し、ミニペンとは思われず普通のペンの範疇に入る短さにとどめました。
よく購入前の方から「短くて使いにくくないですか?」と聞かれるのですが、ケーファーの全長は約125mm。通常のペンが135~140mmですから、ほんの1cm程度短いだけです。
1本軸という形態も実際より短く見える要因のようですが、短すぎず、取り回しのよい長さに収まったと思っています。
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この記事は2010年2月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】