ケーファー開発秘話・開発遍15

ケーファー開発秘話・開発遍15>

結局、イマイチ表面の肌の悪いクリップは、選別しながら3年間程使い続けました。

苦しい台所事情と型代を考えると、簡単に作り直すこともできません でした。でも、いつまでも歩留まりが悪いままという訳にはいきません。

さいわいケーファーは評判良く売れ続け、累計本数もかなりの数量になっていました。

そこで今後のことを考えると、ここらでもう一度、型から作り直そうと言うことになりました。

今回は、前回の型屋さんではなく、ペンクリップの専門会社である東京金属工業さんを通じて、別の型屋さんで作ることになりました。

東京金属さん自体はプレス屋さんですので、ダイキャストの型製作や鋳造は行っていませんが、技術力のあるキャスト屋さんを知っていて、綺麗な型を作ってもらいました。

今までの型で作ったクリップに比べ、ようやく表面の肌も綺麗になり、磨き工程も楽に、歩留まりも向上しました。

現在ケーファーのキャストクリップはストレートタイプと十字タイプの2種類がありますが、良いキャスト屋さんが見つかったことで、今は次のクリップも視野に入っています。

実は去年、第3の形のクリップを作る計画だったのですが、リーマンショックからの景気の落ち込みで、型の制作依頼が延期になっています。
何とか今年の後半か来年には着手したく思っています。

クリップに限らず、ケーファーには少しずつ改良が加えられていて、これからも色々な計画を思い描いています。

pr_kf01

ケーファーボールペンのページはこちら
http://www.kirita-pen.jp/seihinn/kafer/

うんちく話のまとめ読みはこちらから

—————————————————————————————————-
ウェブサイトのワードプレス化に当たり、記事の移し替えの為、古い記事を再掲載しています。
この記事は2010年5月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】