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今週からしばらくは、ペンの塗装についての解説と、キリタが塗装をお願いしている千代田塗装さんのご紹介をしていきたいと思います。

塗装とは塗料を塗ることなので、塗装の解説をすると言うことは、当然、塗料の説明をし、塗り方の説明をすると言うことになります。

先ず塗料についてですが、真鍮製のペンの塗装に使われる塗料は、アクリルラッカー塗料です。

と言ってもよく分からないので、塗料の構成と種類から順番に説明していきますね。

塗料は、大きく分けて、顔料+樹脂+溶剤でできています。さらに必要に応じて、さび止めやマット剤などの添加剤が加えられます。

樹脂とは、塗膜が固まる元になる成分です。つまりドロドロしている塗料の主成分で、例えば壁に塗料を塗った時に、乾いた後に壁に付着して残る塗料の本体ですね。

昔は植物などから取った天然の樹脂が使われていましたが、現在ではほとんどが石油から作られる合成の樹脂で、この樹脂の特徴が耐候性や柔軟性、耐水性などの塗膜性能を決定づけます。

アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂などがあり、それぞれ構造と性質が異なります。

塗料の違いを一言で言えば樹脂の違いということになります。

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この記事は2010年9月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】