塗装についての2

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アクリルは、最近では水槽にも使われる透明で丈夫なプラスチックで、ホームセンターでも工作用に板とか棒の形で売られています。

どうして他の樹脂でなくアクリル樹脂をペンの塗装に選択したのかは塗装屋さんの判断と言うことになりますが、真鍮の上に良く付いて、きれいな色が出て、丈夫で、扱いやすいという点で、アクリル樹脂が1番適していたのでしょう。

溶剤とは、樹脂の希釈に使用されるもので、要するに薄め液で、これ自体は蒸発して塗膜とはなりません。

例えば壁に塗料を塗った場合では、溶剤が蒸発して樹脂が固まって、ペンキが乾いた、となる訳ですね。

この溶剤に水を使うと水性塗料、油系のものを使うと油性塗料になり、ラッカーを使うとラッカー塗料という事になります。

ラッカーとはWikiによると、「ナフサ、キシレン、トルエン、アセトンなど揮発性の高い溶媒に樹脂を溶かしたものを指す」とあります。

要するに水や油でない、速く乾く薬品の薄め液ということでしょうか。

顔料とは鉱物等から作られている色の元です。赤の顔料、青の顔料など、顔料の色が塗料の色になります。

顔料を入れなければ樹脂の色の塗料になります。透明な樹脂を使えばクリア塗料になります。

つまり真鍮ペン用のアクリルラッカー塗料とは、溶剤にラッカーを使い、樹脂にアクリルを使った塗料と言うことになります。

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この記事は2010年9月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】