塗装についての3
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先週までは金属製筆記具に使う塗料の種類について、説明してきました。
今週からは、塗装の方法について、一般的な分類と、ペンに使われる塗装方法について解説していきます。
ごく一般的に言えば、塗装をするには①刷毛・ローラーで塗る、②スプレーで吹く、③塗料のバケツに漬け込むという3種類の方法があります。
このうち刷毛で塗る方法については、家屋などへの塗装に使われる以外、工業製品への塗装に使われることはまずありません。
また漬け込み塗装については、スプレーでは吹ききれない大きな製品や、相当以上の数量を連続して塗装したい場合に使われます。
これは、スプレーを使う時に比べ大量の塗料が要る、槽の洗浄などが大変なため一度設置したら連続で槽を使い続けたい、などのためです。
よって、ペンなどの小物の塗装にはスプレー噴きが一般的に使われます。
また、スプレー噴きには、通常のスプレー噴きの他に、塗料に電気を通して付着させる静電塗装があり、状況によって使い分けられています。
漬け込み塗装にも、通常漬け込みと電着の2方法がありますが、電着塗装(カチオン塗装)については、メッキ編であらためて紹介します。
また、乾燥に紫外線を使うUV塗装などもありますが、やはり割愛します。
来週からは、ペンなどに使われるスプレー方式での塗装についてと、静電の仕組みを手順を追って解説していきます。
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この記事は2010年9月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】