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今週からは、キリタが塗装を依頼している千代田塗装工業さんにおいて実際に行われている塗装の手順を追って、解説していきます。

キリタから送られた真鍮の部品は、先ず塗装前の下処理工程に廻されます。

真鍮の部品は、切断・切削時に油を使いますので、まずトリクレンという薬品の入った水槽に漬けて脱脂をします。

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次にクロム酸を主成分とした処理液の水槽に漬けて、製品を浸食させ、 表面に酸化皮膜を作ります。これによって塗装の密着性が向上します。

最近では公害問題等のため、6価クロムを使った従来のクロム酸液は使用せず、ノンクロムの酸液を使用しているそうです。

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ここまでが川越工場で行う下処理で、その後いったん水洗いをして、川越工場と板橋工場の塗装の現場に持ち込まれます。

千代田塗装では、小さな部品は板橋工場の手吹きの現場で、本体軸はベルトコンベアラインを使った川越の静電設備の現場で塗装しています。

先ずは手吹きによる塗装作業の解説をします。
手吹きは、文字通りエアーガンを使って手作業で塗る方法ですが、ここでのポイントは冶具になります。

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この記事は2010年10月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】