ボールペンの歴史の6
ボールペンの歴史の6>
プラスチック製品の台頭で低価格化が進んだボールペン業界ですが、その後各社で新機構・高付加価値商品の開発が続きました。
1964年(昭和39年)オートが水性ボールペンを発売。
油性ボールペンの重い書き味を解消し、すらすらと気持ち良く書ける書き味で多くのファンを獲得しました。
ただ水性ボールペンには、書いた時インクが乾きにくい、キャップをしなければ書けなくなってしまうなどの弱点があったため、油性ボールペンを駆逐するような広がりにはなりませんでした。
1972(昭和47年)ぺんてる水性ボールペン「ボールぺんてる」発売。
樹脂製のチップを使い、水性ボールペンでありながらサインペンに近い書き味で大ヒットし、現在でも愛用されています。
多色ボールペン、多機能ボールペンもこの頃から普及し始めました。
1964年にはゼブラから3色ボールペンが発売されました。
そして、1977年(昭和52年)ゼブラがシャーボを発売。。シャープペンシルとボールペンを1本にまとめた革新的な商品として大ヒットしました。
2年後の1979年にはゼブラは本社ビルを新築しましたが、当時業界ではシャーボビルと呼ばれました。
ちなみにシャーボ技術はゼブラがガッチリ特許を固めたため、ゼブラ式の本体を回転して機能を選ぶ方法はあまり一般化せず、他社製の多機能ペンでは、使いたい色を上にして芯を繰り出す振り子式の方が、現在ではより一般的になっています。
1991年(平成3年)パイロットからドクターグリップ発売。
グリップゴムの部分の太さを、人間工学に基づき広島文教女子大学の宇土博教授が割り出した最も疲れない太さである13.8mmに設定され大ヒットしました。
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この記事は2011年3月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】