ボールペンの歴史の10
ボールペンの歴史の10>
組み合わせボールペン:
2009年三菱鉛筆から「スタイルフィット」発売。大量の種類が用意された替え芯と本体を別々に購入し、自由に組み合わせて自分だけの1本を作る事が出来るようになっています。
芯は細字・中字・太字それぞれに色数も豊富にあり、さらにシャープメカも用意されています。本体軸には単色用の細軸から5色用の太軸まで揃っています。
2010年には三菱を追撃する形でパイロットからも「Hi-techCコレト」が発売。全く同じコンセプトで、売り場の面積を奪い合っています。
また、ゼブラからは2007年に組み合わせ自由なペン「シャーボX」が発売されています。500円が中心の「スタイルフィット」や「Hi-techCコレト」とは異なり、5,000円を中心価格とする意欲作です。
ここ数年は、三菱とパイロット、さらにゼブラやぺんてるといった大手がすさまじい開発競争を繰り広げています。
その結果、中国製の安いボールペンに市場を奪われることもなく、日本を世界の技術をリードするボールペン先進国にしています。
そのこと自体は素晴らしいのですが、ちょっとだけ気になるのは、製品の主戦場が100円から1,000円までの事務用ペンがほとんどで、高級員については海外メーカーに市場を奪われたままである点。
そして、何処かが何かを発売してちょっとヒットすると、すぐに他社もそっくりな製品を出すという現象が起こっている点です。
たぶん各社の開発の現場は疲れ切っているのではないかとも推測・心配するのですが、どうでしょうか。
各社の皆さんにエールを送りつつ、この稿を終わらせていただきます。
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この記事は2011年4月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】