金属挽き物加工の2
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金属挽き物の加工をするための機械の事を旋盤と呼びます。
一般には挽き物という言葉はあまりなじみが無く、旋盤加工と呼ぶ方が通りがいいかもしれませんね。
旋盤と挽き物は、微妙にニュアンスは異なりますが、大きな括りでは同じ意味です。どちらかというと、旋盤は材料を回す機械を表すのに対して、挽き物は加工された製品を指すような感じでしょうか。
旋盤にも色々種類があります。よく陶芸に使われる、粘度を回して器を作るロクロ(轆轤)も、旋盤の一種ですね。
また、回転している棒の外形に刃物を当てて表面を削るだけでなく、軸の正面にドリルを押し当てれば、ドリル自体が回っていなくても、穴を空ける事も出来ます。
黎明期の万年筆の製作では、回転軸の正面に体が来るようにロクロを置き、エボナイトやセルロイドの樹脂の棒を回転させながら外形の切削、穴明けを行い、万年筆を製作する職人が多くいました。
回転軸が上を向いているタイプの旋盤もありますが、より一般的な旋盤では、回転軸は作業者の正面にあって、横を向いています。(ちょっと分かりにくい表現でしょうか。)
ペン工房キリタでは、主軸だけモーターで回して、刃物を取り付けた刃物台を手動で動かす卓上旋盤の他、刃物台や材料の押し込みもカムによって自動で動く自動旋盤、コンピュータ制御で主軸の回転、刃物台と材料の動きを制御するNC旋盤などが使われています。
来週以降、それぞれのタイプの旋盤について説明していきます。
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この記事は2011年6月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】