金属挽き物加工の15

金属挽き物加工の15>

旋盤の機械の中で材料をしっかりと固定して、さらに回転させるための部品がチャックです。

固定して回転させるというと変に聞こえるかもしれませんが、日曜大工のドリルの機械にドリルそのものを固定し、そして回転させることを思いおこすと分かり易いと思います。

そのドリル機の先端にあって、真ん中にドリルを通す穴があり、穴の内側に突き出た3つの突起がだんだん狭まってきてドリルを締めつけて固定する部品がチャックです。

chuck1

旋盤で材料を回転させるというのは、このチャックを回転させることで実現しています。

チャックには3つないし4つの「突起」で締めるタイプの物と、棒材の丸い形に合わせた「面」で締めるタイプの物があります。

「突起」で締めるタイプでは、ある程度の範囲内なら、材料の太さが変わっても締めることができます。

chuck2

汎用性があり便利なのですが、真鍮のような柔らかい材料では、当たる部分に傷が付いたり凹んだりしてしまいます。

うんちく話のまとめ読みはこちらから

—————————————————————————————————-
ウェブサイトのワードプレス化に当たり、記事の移し替えの為、古い記事を再掲載しています。
この記事は2011年9月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】