ノック式ボールペンの仕組み、その1
ノック式ボールペンの仕組み、その1>
今週から2・3回の連載で、ノック式ボールペンの仕組みについて解説してみたいと思います。
そう、あの1回押すと芯が出て、もう一回押すと芯が引っ込む方式のボールペン。あれってどうなっているのかって思った事ありませんか?
このノックの仕組みはノックカムと言われる部品によって実現されます。
ノックカムは3つの部品から構成され、それぞれカム本体、ノック棒、回転子と呼ばれており、カム3点セットなんて呼ばれ方もします。(メーカーによって呼び名は異なるかもしれません。)
カム本体は筒状の形をしていて、内側の一定範囲に溝が3本掘られています。イメージとしては拳銃の銃身の内側に溝が掘られている感じです。
ただその溝は、筒の端から端まで掘られているのではなく、ノックで芯が動く距離だけにあり、その溝も、実際には溝というより壁で仕切られた廊下があるような感じになっています。
そして途中で終わっている壁の突端(ペン先方向)にはのこぎりの歯のようなギザギザの凹みが ついています。
現在では、多くのプラスチック製事務ボールペンで、ペンの本体そのものがカム本体を兼ねた作りとなっています。
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この記事は2012年2月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】