ノック式ボールペンの仕組み、その2
ノック式ボールペンの仕組み、その2>
カム本体とノック棒は何となくその形状と機能が想像できるかと思いますが、回転子はかなり分かりにくい部品です。
回転子はノック棒と芯の間に入る部品で、3点セットの中でも一番のキモになる部品でもあります。
形としては、弓矢の矢をぐっと縮めて短くしたと言うか、矢を羽のすぐ先で切断したものを想像していただければ良いかと思います。
ペンの本体に替え芯を差し込むと、芯に寸詰まりの矢の先が刺さり、回転子と芯が一体化します。
カム本体の中に、ノック側からノック棒が差し込まれ、ペン先側から芯の刺さった回転子が差し込まれて、本体の中で両者がかみ合うようになっています。
そしてノック棒をノックすると、回転子と一体となった替え芯が前方へ押し出されます。
回転子には本物の矢と同じように羽が3ヶ所についていて、その3枚の羽がカム本体の溝にはまり、ノックをすると羽が溝に沿って前後します。
本物の羽には厚みがほとんどありませんが、回転子の羽には厚みがあり、その厚みの端っこは斜めに切られていてノック棒の端についているギザギザとかみ合うようになっています。
ただこの状態では、ノックをして芯が前方に出ても、ノックを戻せば芯も戻ってしまいます。
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この記事は2012年2月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】