ボールペンのペン先の仕組み、その2
ボールペンのペン先の仕組み、その2>
ステンレスは、鉄に錆びにくくするためのクロムやニッケルを含ませた合金鋼で、100円クラスの安価なボールペンによく使われる素材です。
ステインは錆び、ステイン-レスで「錆び無し」という意味ですね。
材料の段階では長~い丸棒(線材)で、ブツブツと小さく切断したのち球体に圧縮成型します。
ウィキペディアには「安価に製造できるが、若干耐磨耗性に劣る。」と書いてありましたが、実際に使えばインクが無くなるより早くボールが駄目になることは無いですよね。
タングステンは元素記号もついている自然界にある金属で、原子番号74、元素記号は W。銀灰色の非常に硬く重い金属です。
そのタングステンに炭素加えて熱するとタングステンカーバイト(又は炭化タングステン)と呼ばれる粉末になります。
この炭化タングステンの粉末にコバルトを僅かに加えて、丸い型に入れて圧縮し、さらに熱を加えて焼結したものがタングステンボールです。
このプロセスで成型したタングステンは超硬合金と呼ばれ、非常に硬く寿命が長いので、様々な工業製品に使われているようです。
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この記事は2012年3月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】