【平八個人話】16/10/11 シンゴジラ
【平八個人話】16/10/11 シンゴジラ>
今、口コミからヒットしてロングランをしている2本の話題映画のうち、エヴァンゲリオンの庵野秀明が監督したシンゴジラを見てきました。
ハリウッドも含めて何度も映画化されているゴジラですが、今回の作品はまさに原点回帰、第1作と同じ放射能が生み出した怪物としてのゴジラと人間が戦う、まさに正統派ゴジラでした。
ゴジラの存在自体はあり得ないフィクションなのに、実にリアリティがあり面白い作品でした。
と言うのも、映画シンゴジラのリアリティは、実際に現代東京にゴジラが現れたら、日本の政府はきっとこのように対処していくんだろうと言う場面を克明に描いているから。
それこそ、組織としての日本政府や自衛隊の優秀さも描きますが、役所間の押し付け合いや、総理大臣の票を気にしながらの言動など、醜い面も描いています。
映像的にも、自衛隊の艦船などや、本当にいつも見ているリアルな東京の景色がゴジラに蹂躙されていくのですが、その映像が実に良くリアルに出来ています。
荒唐無稽な話でありながら、あえてリアリティを追求することによって、観客を引きつける作品になるのですね。
(時折おもちゃっぽい映像になる場面もありますが、そこはご愛敬です。)
余計な演出や、余分な登場人物を出さず、ゴジラの出現から最後までを超スピードで小気味よく描いていきます。
基本的には、未知の外的に対して政府が対応していく流れは、監督の代表作であるエヴァンゲリオンと同じ流れ・演出ですね。
(でもゴジラが光線であたりをなぎ払う様子はエヴァよりもナウシカの巨人兵のようでした。)
オールドファンには、音楽が昔の音楽をそのまま使っていたのも嬉しいところです。
余分な演出はないと書きましたが、にもかかわらずこの映画はとにかく見た後に人に色々と言いたくなる映画のようです。
ネットでも実に様々な人達が、実に様々な切り口で論評しているようです。
例えば、有名俳優がちょこちょこ脇役で出ている出演者の多さ、超超スピードの台詞回し、ミサイルでも倒せないゴジラのあり得ない丈夫さ、若く綺麗すぎて不自然な米国特使などなど。
本当の政治家の人なんかも、政府の対応について随分コメントしてますね。
そして最後に余韻と、後に続きそうな謎っぽい終わり方は、いかにもエヴァの庵野演出な感じでした。
そして、もう一本のロングランヒットは・・・そう「君の名は」ですね。
でもこちらはまだ見ていないので、いずれ又の機会にまたご紹介しますね。
—————————————-
名入れボールペンの【ペン工房キリタ】