ベークライトとペンについて その13
ベークライトとペンについて その13>
利昌工業の吉岡さんによると、滋賀県君ケ畑にある「金龍寺」には、なんと「ろくろと万年筆」という石碑があるそうです。
いただいたメールによると、「建立に関わった会社として、モリソン万年筆、パール万年筆製作所、スケーター万年筆、センター万年筆、日出万年筆といった社名のほか「東京万年筆事業協同組合」(日本筆記具工業会の前身)の名前もありました。」とのこと。
う~ん、正直な感想としては、かなり微妙~です。
なぜなら、上記の会社は全て今は無い会社か、有っても万年筆の製造から手を引いて問屋になっている会社ばかりなのです。
今も存在している日本の万年筆メーカーはパイロット、プラチナ、セーラーの3社だけです。(ペン先を自社で作り、一定の規模がある会社)
ろくろによる1本ずつの製造を止めて、プラスチック成型による大量生産に切替えた会社のみが残った訳です。栄枯盛衰、諸行無常ですね。
(もちろんプラ成型が悪い訳でもないし、3社の技術は素晴らしいです。)
ただそれでも、ろくろによる1本削りの万年筆が全く作られなくなってしまった訳ではありません。
職人さんがほとんど個人で営んでいるろくろ工房が、全国に何カ所か残っています。
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名入れボールペンの【ペン工房キリタ】