クロコ財布の専門メーカーとのコラボ企画
本物のクロコダイル革を巻いたボールペン
開発期間2年。
ようやく革巻きのボールペンを発売にこぎ着けました。
なかなか納得できるものにならず、かなり粘りましたが、やっとキリタ製品として世に出せる物になりました。
革の素材感を活かすために、ペン自体は極シンプルなデザインになっています。
通常サイズの本体パイプ上に革を巻いているため、本体の外径は直径11mmと少し太めです。
バッグ屋さんから入手した革を、薄さ0.7mmに剥いてから巻いていきます。
なるべく薄く剥いた方が巻きやすいし、外径も太くならないのですが、クロコの革は凸凹があるため、0.7mm以下に剥くと、凹の部分で穴が空いてしまいます。
握った時、指に食い込む革の凸凹感がたまりません。
実はもうずっと何年も前から、OEMの顧客からの依頼で、革巻きボールペンの企画は、出ては消え、出ては消えを繰り返してきました。
その原因は2つ。
①そもそも革をペンの本体軸にきれいに巻ける依頼先が見つからない。
②国内での革の調達と巻き作業だとコストがかかりすぎて価格が上がり、メーカにも売る自信が無い。
今回ようやく革巻きペンの制作が可能になったのは、今まで引っ掛かっていた問題が何とかクリアできたからです。
ペンの本体軸に革を巻いてくれる職人さんは、桐生皮革工芸さんにお願いする事ができました。
詳しくは「開発秘話」に書きますが、桐生さんを知ったのは、偶然とはいえない不思議な縁による物でした。
桐生さんは、ベルト職人の青木さんと、メガネケースなどに革や布を貼る職人の鈴木さんがタッグを組んでやっている個人工房です。
お二人とも大ベテランのすこぶる腕の良い職人さんですが、たまたまキリタと同じ江戸川区の工房で、ご縁という事もあり、少量のわがままな依頼にも快く引き受けてくれました。
ただ、腕は確かな職人さんですが、実は二人とも既に70歳を越えているという年齢の問題があります。
そのため、このペンについては、、ず~っと継続的に製作できるか分かりません。それだけに、機会を逃さずにご注文ください。(冗談ではありません。真剣です。)
真鍮パイプに革を巻いた端面を、リングと先金でかぶせてカバーする構造にしました。
芯は回転繰り出し式です。回転時に革がめくれて来ないように、中間リングは先軸と後軸の両方に付けました。
天然のワニ皮は表面の凸凹が特徴です。
そのため、革の巻き始めと巻き終わりのラインでは凸凹が一致していません。
また、この凸凹のある革をなるべく上手く合わせるために、ラインが多少曲がる事もあります。
本物のワニ皮を手巻きするゆえの特徴として、ご理解ください。
本物のワニ皮を使用していますから、革の紋様はもちろん一本一本異なります。
皺のかかり方や柄の大小など、写真とは異なった製品が届く事になりますので、世界に一本のペンとしてお楽しみ下さい。
ワニ革の調達先としては、(株)ドリームワークスというクロコ財布・バッグの専門メーカーとコラボを組む事ができました。
今回はコラボ製品として、ドリームワークスからも同製品が発売されます。
ドリームワークスは、QVCやその他テレビ局のテレビ通販で「スタイルクロコ」のブランド名でワニ皮の財布などをガンガン売っているメーカーです。
テレビ通販では、ロイヤリティの高い超有名ブランドではなく、本当に良い製品を、メーカーブランド直販を武器にお買い得な価格にして大量に販売します。
それだけに品質・デザイン力を求められるテレビ通販で鍛えたドリームワークスの実力は確かなものといえます。
今回は、ドリームワークスの日根野社長とはゴルフ仲間という事もあり、高価なクロコ革を比較的安価に調達できました。
クロコ革にする事で、他社の牛革製品より高い価格設定にする事もできました。(クロコ革製品としては、安いです。)
ドリームワークスは、爬虫類の皮革をワシントン条約に基づいて正しく調達・販売をしているJRAの会員です。
キリタの豪華ペンボックスに入れてお届けします。
他の大手メーカーからも革巻きボールペンは発売されています。それもけっこう安価で。
ただしそれらは皆、牛革を使った中国製か東南アジア製品。
キリタとしては、海外で安価に作り、大量に販売されている製品との競争は避けなくてはなりません。
本物のクロコ革を使った国内製品とする事で、他社の牛革製品より高価でも、ひと味違った差別化、高付加価値化を実現しました。
ボールペンのインクは油性です。
書き味の傾向としては、最近のゲルやなめらか油性のようにインクがどんどん出てくると言うよりは、少し圧を掛けてボールを転がす感じの、手応えのある堅めのしっかりした書き味です。
出来れば冬は手の中で少し暖めて、柔らかめの紙の上でお使いください。
米国クロス社の同型の芯とも互換性があります。
スペック表
■種類:ボールペン(回転繰り出し式)0.8(中字)
■素材:真鍮
■表面処理: なめして染色したワニ革を薄く剥いて本体に巻き付け接着しています
■部品メッキ: 金メッキ
■寸法: 全長138mm、太さ11mm、重量40g
■その他: この製品への名入れは、クリップ上となります。
クロコに新色ホワイトが加わりました。
この白はただの白ではなく、ワニ皮の凸凹の凹の部分に黒を入れて模様 をはっきりと浮き上がらせており、とても高級感があります。
方法としては、 先ず皮を白に染めてから、黒の塗料を皮に塗ります。
その後、黒が完全に乾かないうちに表面だ下を拭き取ると、凹分にだけ 黒が残って、模様がくっきりと浮かび上がってきます。
筆記具ギフトの良いところ
その1:実用的で本当に役立つ品物です。置物のように処分に困ることがありません。
その2:ファッション系の物ほど好みに左右されず、確実に喜ばれます。
その3:いつも贈られた人の身近にあって送り主のことを思い出して貰えます。
その4:持ち歩くにも嵩張らず、渡しやすく、持ち帰りやすいので便利です。
贈りやすく、受け取りやすい筆記具(特に万年筆よりボールペン)は、、ギフトの王様です。
香川県 美馬 弘眞 様
本日、お世話になった方へ贈ったクロコのマットレッドボールペンに対する懇切丁寧なるお礼状が届きました。
我々男性陣はあまり意識しないけど、女性陣にとってクロコってのは特別な思い入れが有るそうです。また一生もののボールペンを所持するって発想もなかったとのこと。それだけにクロコのボールペンには意表を突かれたとのこと。
また上品なマットレッドの匂うような色彩、それに流麗な筆記体のネームが映えて驚くと共に、桐田さんが添えてくれた私のメッセージカードに爆笑し、感激したそうです。
礼状を読むにつけ私もマットレッドのボールペンがむしょうに欲しくなったよ…笑
レーザー彫刻で名入れもできます。
名入れの場所は、クリップ上となります。
「買い物カゴ」のオプションで指定して下さい。レーザー彫刻の文字色は白金色となります。
名入れには1週間から10日ほどかかります。
ご注文はこちらから
本革巻きボールペン
【クロコ(Crocodile)】
直販価格:18,000円(+消費税)
この製品は豪華ギフトボックスに入れてお届けします。
※名入れはクリップ上にレーザー名入れのみとなります。
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