サインペンの歴史、その17
サインペンの歴史、その17>
ここまで色々な種類のサインペン(フェルトマーカー)の歴史を見てきましたが、最後にもう1種類、消せるマーカーについて見ていきます。
日本ではほとんど普及していないのですが、欧米などでは特定の場所(遊園地や投票所)への入場証として消せるマーカーあるいは見えないマーカーがよく使われるそうです。
手の甲などに直接専用マーカーで記入する、又はスタンプして再入場時などのチェックに使うもので、だんだん消えるものと最初から透明で紫外線を当てると蛍光するタイプがあるようです。
もう一つ消せるマーカーとしてすぐに思いつくのが、ホワイトボード用のマーカーですね。
仕組みとしては、通常のインクには添加剤として定着剤が入っているのに対し、ホワイトボード用のインクには定着剤の代わりに剥離剤が添加されています。
ボードに文字を書くと、溶剤のアルコールは揮発し、着色剤(顔料)はボード面から浮き上がり、剥離剤だけがボード面に付着している状態で定着します。(何故そうなるのかは勉強不足で分かりません。分子の比重の問題でしょうか。)
ボード自体はガラスコートされていてインクが全く染み込まないので、その状態から白盤消しで拭くと、剥離剤がボードから離れると共に着色剤も取れて文字が消えます。
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