サインペンの歴史、その19
サインペンの歴史、その19>
この稿はタイトルがサインペンの歴史として始まったので、色々なサインペン(フェルトペン)の歴史を書いてきましたが、最後にサインペンの構造と種類をおさらいしておきたいと思います。
先ずペン先のフェルトの形状によってペンの呼ばれ方も違ってきます。
先端が丸く細い物はサインペン、太い物はマーカー、バラバラにほぐれていれば筆ペン。マジックは太く角張っているイメージですね。
次にインクの収納方式として、本体軸内部の空間に直接入れる直液式と、インクを含ませた中綿を本体内に入れる中綿式があります。
透明樹脂材を使って中味のインク液量が分かるタイプは直液式ですね。インクの残りが見えるタイプで、多くの製品で、インクが出すぎないように、タンク部とフェルト芯の間にジャバラがあってインク量をコントロールしています。
中綿式の場合、中綿に直接刺さったフェルトを通してインクがペン先に伝わります。一部の水性ボールペンなどでも使われています。
その他、特に粘度の高いインク用に、フェルトを紙に押しつけ内部のバルブを押し開けることでインクの浸みだしてくるタイプの物や、中のタンク内に撹拌用のボールの入った物もあります。
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名入れボールペンの【ペン工房キリタ】