サインペンの歴史、その3
サインペンの歴史、その3>
前回サインペンという呼び方は商標が絡むので、フェルトペンという呼び方が適切だろうと言う話をしました。
しかし、現在のサインペンではフェルト以外の化学繊維も使われているため、本当はフェルトペンという呼び方でさえ、正確さに欠けます。
正しくは繊維製ペン先ペンであり、インクを、繊維を固めたペン先に伝わらせて供給するペンと言うことになります。
サインペンと並んでフェルトペンの代表的存在であるマジックインキは、寺西化学工業の製品名ですが、現在では油性のフェルトペンをマジック、水性のフェルトペンをサインペンと呼ぶこともあります。
その他にはマーカーと言う呼び方も一般に使われていますが、ここでは便宜的にそれらを総合してサインペンと呼ぶことにします。
サインペンの発祥の地はヨーロッパ、一説には18世紀の英国で、貴族が室内の装飾へ用いられていたフェルトを使い、先が細くなった金属の筒へはめ込み、インクを染み込ませながら用いたとウィキにはあります。
それが徐々に一般に行き渡り、19世紀後半にはヨーロッパやアメリカで工業的に生産されていたようです。
記録に残る所では1940年代後半にアメリカのシドニー・ローゼンタールと言う人物が、彼の会社であるスピードライ化学製品社からブラッシュペンの名前でフェルトペンを発売したとあります。(後にマジックマーカーと改名。)
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